漫才

「お笑い」には色々な種類がありますが、お笑いを大きく分けるとすれば「漫才」「コント」「落語」になります。その中でも、「お笑い」と聞くと大半の人はまず「漫才」を思い浮かべるんではないでしょうか。コントはその場面に応じた舞台セットや小道具、衣装があり、いわば一種の「劇」のようなスタイルなので、その点で言えば漫才は小道具を使わず、話術だけで笑いを誘う漫才は落語に近いと言えますね。落語と大きく違う点で言えば、落語は話し手が1人であるのに対して漫才は基本的に2人以上で行われる点でしょうか。また、仏教の教えを面白く伝えるために寺院などで始まった落語に対し、漫才は元々新年にめでたい言葉を歌って一家の繁栄や長寿を祈る「万歳」が由来となっています。日本では昔から「笑う門には福来る」という言葉があるように、神様に笑いをささげることが福を招くと考えられていたんですね。

万歳の中には2人1組となって滑稽な掛け合いで楽しませるものもあったそうで、現代の2人で掛け合いを行う漫才の基礎となったと考えられています。明治時代には楽器を使う音曲漫才「万才」となり、昭和になると「漫才」へと名前を変え、日常の話題をテーマに会話だけで笑わせる「しゃべくり漫才」が生まれました。戦時中、劇場が次々と閉鎖されていく中で、吉本興業の芸人達による「笑わせ隊」が兵士達を慰問し、漫才は続いていきました。戦後は、敗戦によるどんよりとした街の暗さや貧困の苦しさを笑い飛ばそうと沢山の漫才師が出てくるようになりました。現在でも、不景気のときに漫才ブームが起こると言われています。暗いニュースが多い中で、沢山の人が漫才に救われているのかもしれませんね。